質問 鍼灸治療後にめまいなどの症状が出たけど、これって好転反応ですか

回答 100%好転反応ですとは言い切れません

ときどき鍼や灸などによる治療の後でめまいなどの症状が現れることがあります。調子が悪かったから治療を受けに行ったのに、別の症状が出始めたらビックリしますよね。

何故こういうことが起きるのかと言うと、気の流れが整っていくに従い、治療前には伝わらなかった体の状態がしっかりと脳に伝わり、脳が体の状態を把握するからです。

例えば、良く眠れなかった患者さんが治療を受けると、脳が体の状態に気付き、本来の健康な状態であれば感じていたはずの体の疲れや怠さ、眠気などを感じ始めます。そのため治療後に眠いとか怠さを感じることになります。

服薬の多い方はご注意ください

 

薬の服用が多い人、特にどこか痛みがあるときに鎮痛剤などを服用される方はこの傾向が多く現れるという感じがします。

体が正常な状態に戻る際、今まで溜め込んでいた悪いエネルギーを体の外へ出す工程上、通らないといけないものかなと思います。これを治療用言で「好転反応」と呼ばれたりします。

ところが、同じように治療後、別の症状が起こることもあります。

痛みなどの症状が出ている体の部位には、往々にして悪い気、エネルギーが存在しています。そうした部位に鍼やマッサージなどをすると、その悪い気を拡散させてしまうことが起こります。

ちょうど部屋の中にあるホコリの多い物を掃除するときに、換気扇を使わず、窓も閉め切ったままで掃除をするようなものです。かぶっていたホコリが部屋中に舞い上がったりしますよね。

施術後の症状、100%好転反応とは言えません

 

そういう状況が体の中に起こっていると想像してください。その悪いエネルギーが別の部位で悪さをするため、めまいといった症状を引き起こしていることもあります。この場合、治療が良い方向に進んでいるとは言えませんね。

大変言いにくいことなのですが、わたしの経験上、こうした「好転反応」と言っている症状のおよそ80%ぐらいは後者の方ではないかと思います。

このことを踏まえ、重要な点として当院では治療の最初に悪いエネルギーを体の外に排出するルートを作った上で治療をしていきます。この手技を行うことで、不必要な症状は起こらなくなります。病気や症状が良くなり、なおかつ安心できる治療を提供していきます。

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2022年01月14日