質問 鍼をたくさん刺されるのは抵抗あるのですが,必要ですか

回答 当院で最も大切な鍼は一本、一カ所です!

鍼灸は先生によって治療方法が違ってくると言っても過言ではない治療です。そのため先生により、鍼の本数が多い方も刺す部位が多い方もいらっしゃります。

経絡と経穴(ツボ)

 

当院では気の流れを整えることを重視しています。人間の体には目には見えないのですが、気の通る道があります。その道のことを東洋医学では「経絡、けいらく」といいます。皆さんがご存じのツボは「経穴、けいけつ」といいますが、経穴は経絡上にあり、経絡が線路なら経穴は駅のような関係です。

その経絡の代表的なものは体に12対、左右合わせて24本あります。そのうち一番元気な一本を選び、その経絡上の一番良い経穴に鍼を置きます。その結果、一番元気な経絡は他の弱っている経絡に影響を与え、弱っていた経絡を元気にさせます。

 

鴨の親子のように

ちょうど親鴨が子鴨を引き連れて歩いているときに、親鴨が向きを変えると他の鴨全てが同じように向きを変えるように、経絡も元気な一本が他の経絡に影響を与え、健康な方向へ誘っていきます。


ズバリ本当のことを言いますと、当院の鍼治療において、一番大切な鍼は基本的に最初の一本だけです。後は患者さんの必要に応じて1本から3本増えるかもしれません。鍼数は重要ではなく、最も大切な一本が体を癒すために必要なものなのです。
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2021年12月09日